
甘くない!タレント養成所入学後によくある悩みとは?
タレントになるための実力を付けるうえでも、関係者と接触する機会を増やし業界を知るといった点でも、養成所への入学は有効な手段の1つと言えます。けれど、入学してしまえば、後は明るい未来が待っているといった簡単な話ではありません。養成所に入って学ぶことで直面する悩みや課題もあります。
ライバルたちと比較される機会が増える
タレント養成所には、タレントになりたいと強い意志を持った人ばかりが集まります。そのため、すでにかなりの実力を身に付けている人や揺るぎない自信を持っている人も少なくありません。
入学前から、タレントの卵と言える人たちに囲まれていたなら、そういった環境にも慣れているでしょうが、入学後、初めてレベルの高いライバルたちに囲まれることになると、戸惑うことも多くなります。
タレントを目指すような人が周りにいないと、自分の実力がどの程度通用するのかも分かりませんし、どういった人が自分のライバルになるのかといった部分も見えにくいです。そのため、タレントになれると信じていたり、何とかなると考えていたり、楽観的に捉える人も少なくありません。
けれど、よりレベルの高いライバルたちに囲まれ、現実を突きつけられることで、自分の実力の足りなさを自覚したり、自信を喪失してしまったり、想像以上に大きなプレッシャーを感じてしまうことも多くなります。
上手く行っているうちは、実力者に囲まれて学ぶほうが刺激もありますし、実力も伸びやすくなりますが、上手く行かなくなると、劣等感を感じやすくなるので注意が必要です。他人との比較が付きまとうことは、養成所ならではの悩みと言えるのではないでしょうか。
卒業後の進路が保障されていない
タレント養成所のカリキュラムは、タレントとして活躍するための実力をつけたり、才能を伸ばしたりするように考えられていますが、全てをこなしたからと言って、タレントになれるわけではありません。
在学中にデビューが決まる場合もあれば、優秀な成績を修め卒業しても、タレントへの道が開かれないといった場合もあります。養成所の入学者全員にタレントになるための明確な答えが用意されているわけではないので、どうしたら良いのか分からないといった悩みを抱えることも多いのではないでしょうか。
黙々とカリキュラムをこなし、実力をつけようと努力しているうちは、それ程、気にならないかもしれません。けれど、他の生徒のデビューが決まり出したり、卒業が間近に迫ってきたりといった状況で、先行きが見えてこない場合には大きな不安となります。
チャンスが掴みやすい環境にいることと、チャンスを掴めることは同義ではありません。こうしたらタレントになれるといった明確な答えが用意されていないこと、そして、卒業後の進路が保障されていないところは、入学後に大きな悩みとなる部分ではないでしょうか。
資金と時間を確保することが難しい
タレント養成所に入学する場合、入学金をはじめ学費については、あらかじめ把握していることが殆どです。けれど、必要となるお金はそれだけではありません。養成所以外の場所でオーディションがあれば、交通費と言った費用負担が出てきますし、参加費がかかる場合もあります。
また、参考になる舞台があれば足を運ぶといったように、芸の幅を広げるためのお金も必要になります。かけられるお金は多いほうが良いのは言うまでもありませんが、それと同時に、使える時間が十分にあることも大切になります。
いつもスケジュールが詰まっており、柔軟に対応できないなら、突発的に入ったオーディションへは参加できないでしょうし、多くのオーディションが開催されていても、時間がなければ、そもそも参加はできません。
数多くのオーディションを受けている人と限られた回数しかオーディションに参加できない人であれば、前者のほうがチャンスを掴みやすいのでしょう。また、授業で習ったことを復習したり、独自に練習をしたり、常に向上しようとしている人と、授業に出るだけで精一杯という人では、実力に差が付くはずです。
養成所に通い始めると、想定していた以上にお金と時間の必要性を感じることが増えます。資金と時間の両方を確保すること、そして適切なバランスを見出すことは、大きな課題であり、深刻な悩みとなりやすい部分です。
タレント養成所に入ることは、タレントになるための近道とも言えます。けれど、入ってしまえば安泰というわけではありません。レベルの高いライバルたちに囲まれる環境が負担になったり、卒業後の進路に保障がないところに不安を感じたり、養成所ならではの悩みを抱えることも多くなります。
また、養成所で学ぶ間、どうやって資金と時間を確保するのかといったことも大きな課題の1つです。悩みと向き合い、チャンスを掴む努力をすることが欠かせません。